名古屋名物といえば、ひつまぶしや味噌カツと並んで外せないのが「ういろう」。もっちりとした食感と上品な甘さで、新幹線の土産やお盆の帰省手土産の定番として長く愛されてきました。ただ、いざ買おうとすると「青柳?大須ういろ?どこのを選べばいいの?」と迷う人も多いはず。この記事では、名古屋のういろう名店・ブランドを創業1659年の元祖から新幹線土産の王道まで4つ厳選し、味の違い・値段・買える場所を地元目線で比較します。

この記事のポイント

  • 元祖は「餅文総本店」(万治2年=1659年創業)。名古屋ういろの歴史を味わうならここ。献上ういろ1棹1,080円(税込)から。
  • 新幹線土産の王道は「青柳ういろう」(1879年創業)。名古屋駅のKITTE・エスカで買え、定番「しろ」は1本540円(税込)。
  • あんこ入りの「ないろ」を生んだのが「大須ういろ」、甘味処でその場で味わえるのが「雀おどり總本店」のひと口ういろ。用途で選び分けるのが正解。

そもそも「ういろう」とは?名古屋名物の基礎知識

ういろう(外郎)は、米粉や小麦粉に砂糖を混ぜて蒸し上げた、もっちり食感の和菓子です。羊羹より軽く、餅よりもなめらかな独特の歯ざわりが特徴。名古屋では青柳総本家の説明にもあるように「うるち米の米粉」を使うのが一般的で、上品な甘さともっちりとしたやさしい食感に仕上がります。

名古屋ういろの歴史は古く、元祖を称する餅文総本店は万治2年(1659年)創業。青柳総本家の公式によれば、昭和39年(1964年)に東海道新幹線が開通した際、名古屋では青柳総本家1店だけが選ばれて全列車内での車内販売を開始し、こうしてういろうは名古屋名物として定着していきました(※車内販売は現在は行われていません)。白(プレーン)・黒(黒糖)・抹茶が基本で、桜・栗・コーヒーなど季節やブランドごとの味も楽しめます。

名古屋ういろうの選び方は?

結論から言うと、「用途」で選ぶのが失敗しないコツです。次の3つの軸で考えると迷いません。

  • 手軽さ・入手しやすさで選ぶ:名古屋駅で買うなら青柳ういろう。KITTE名古屋やエスカ地下街で手に入り、新幹線の乗り換えついでに買えます。
  • 歴史・格で選ぶ:あらたまった帰省手土産には、元祖の餅文総本店や徳川家ゆかりの青柳総本家など老舗ブランドが安心。
  • 味のバリエーションで選ぶ:あんこ入りが好きなら大須ういろの「ないろ」、その場で甘味も楽しむなら甘味処併設の雀おどり總本店へ。

名古屋ういろう名店・ブランド4選

1. 餅文総本店|名古屋ういろの元祖(万治2年=1659年創業)

名古屋ういろの歴史を味わうなら、まずは元祖から。餅文総本店は万治2年(1659年)、初代・餅屋文蔵が創業した「名古屋ういろの元祖」を称する老舗です。看板商品の「献上ういろ」は、白・黒・抹茶の1棹1,080円(税込)に加え、季節感のある栗(1棹1,620円・税込)も揃うのが魅力。白・黒・抹茶を集めた詰め合わせもあり、老舗の味を食べ比べたい人にもおすすめです。

創業万治2年(1659年)
本店住所〒457-0863 名古屋市南区豊2丁目36-24
営業時間9:00〜18:00
定休日年中無休(元日休)
代表商品献上ういろ 1棹1,080円(白・黒・抹茶)/栗1棹1,620円(各税込)
公式サイトhttps://www.mochibun.co.jp/

2. 青柳総本家(青柳ういろう)|新幹線土産の王道(明治12年=1879年創業)

名古屋駅で買うなら、まず候補に挙がるのが青柳ういろう。明治12年(1879年)創業の青柳総本家は、初代・後藤利兵衛が徳川慶勝公から「青柳」の屋号を賜り、大須門前通りで蒸し羊かん業を始めたのが起こり。前述の新幹線車内販売を通じて、名古屋名物ういろうの定着を担ったブランドです。定番の「しろ」は1本540円(税込・170g)で、しろ・くろ・抹茶・ゆず・さくらなど味の種類も豊富。カエルの形の「カエルまんじゅう」でも知られています。KITTE名古屋店やエスカ地下街の直営店など名古屋駅周辺で入手しやすく、乗り換えのついでに買えるのが最大の強みです。

創業明治12年(1879年)
名駅で買える場所KITTE名古屋店1F/エスカ地下街 直営店 ほか
代表商品青柳ういろう しろ 1本540円/2本入1,166円(各税込)
味の種類しろ・くろ・抹茶・上がり・コーヒー・ゆず・さくら など
公式サイトhttps://www.aoyagiuirou.co.jp/

3. 大須ういろ|あんこ入り「ないろ」を生んだ下町の老舗

ういろに一工夫加えた味を楽しみたいなら大須ういろ。昭和22年(1947年)創業、大須の仁王門通り沿いに本店を構える老舗です。看板は、1957年に販売を始めた「ないろ」。公式の説明どおりういろにこしあんを練り込んで蒸し上げた伝統菓子で、白ういろにはない上品なあんの風味が楽しめます。手作り白ういろ・ないろは各972円(税込)、片手で食べられる「ウイロバー」864円(税込)は大須食べ歩きのお供にも。

創業昭和22年(1947年)
本店住所〒460-0011 名古屋市中区大須2-18-42(仁王門通り沿い)
アクセス地下鉄「大須観音」駅・「上前津」駅から徒歩圏内
営業時間10:00〜18:00(定休日なし)
代表商品手作り白ういろ972円/手作りないろ972円/ウイロバー864円(各税込)
公式サイトhttps://osuuiro.co.jp/

4. 雀おどり總本店|甘味処併設・栄で味わうひと口ういろ(安政3年=1856年創業)

買うだけでなく、その場でういろを味わいたいなら雀おどり總本店。安政3年(1856年)創業、栄・大津通り沿い(松坂屋南館前)に本店を構える老舗です。名物の「ういろ」は良質の米粉のもっちりとした味わいが特徴で、白・黒・挽茶・桜・小豆などが各490円(税込)。ばらまき土産に便利な「一口ういろ」の詰合せも用意されています。本店には甘味処が併設され、あんみつ・わらび餅・かき氷なども楽しめます。

創業安政3年(1856年)
本店住所〒460-0008 名古屋市中区栄3丁目27-15
アクセス地下鉄名城線「矢場町」駅から約5分(松坂屋南館前・大津通り沿い)
営業時間10:30〜18:30(無休)
代表商品白ういろ・黒ういろ・挽茶ういろ 各490円(税込)/一口ういろ詰合せ・7寸ういろ など
公式サイトhttps://suzumeodori.co.jp/

お盆の帰省土産にういろうがおすすめな理由は?

ういろうは、お盆(2026年は8月13日〜16日)の帰省手土産にうってつけの名古屋名物です。理由は3つ。①名古屋駅のKITTEやエスカで買えるので新幹線の乗車前にサッと用意できる、②1棹1,000円前後〜と価格が手頃で複数買っても負担が少ない、③白・黒・抹茶と味が分かれているので家族で分けやすい——という点です。日持ちや個数は商品によって異なるため、渡す相手や人数に合わせて棹タイプかひと口タイプかを選ぶと失敗しません。名古屋駅で買えるほかの土産と組み合わせたい人は、名古屋駅で買えるお土産おすすめ9選もあわせてチェックしてみてください。

よくある質問(FAQ)

名古屋ういろうの「元祖」はどこ?

元祖を称するのは餅文総本店で、万治2年(1659年)創業。初代・餅屋文蔵の代から「ういろづくり一筋」を掲げる名古屋最古級の老舗です。

「ういろ」と「ういろう」は違うもの?

基本的には同じ菓子を指し、ブランドによって「ういろ」「ういろう」と表記が分かれるだけです。大須ういろや雀おどり總本店は「ういろ」、青柳総本家は「ういろう」と表記しています。一方、大須ういろの「ないろ」は、ういろにこしあんを練り込んだ別商品なので混同に注意しましょう。

名古屋駅で買えるういろうは?

青柳ういろうが名古屋駅で最も手に入りやすく、KITTE名古屋店1Fや新幹線口側のエスカ地下街に直営店があります。新幹線の乗り換えついでに買えるのが便利です。

まとめ|名古屋ういろうは「用途」で選べば失敗しない

名古屋のういろうは、元祖の餅文総本店、新幹線土産の王道・青柳ういろう、あんこ入り「ないろ」の大須ういろ、甘味処併設の雀おどり總本店と、それぞれに個性があります。手軽に買うなら名古屋駅の青柳、あらたまった帰省手土産なら老舗の餅文や青柳、味のバリエーションを楽しむなら大須ういろや雀おどり——と用途で選べば失敗しません。もっちり上品な名古屋名物ういろうを、この夏の帰省やお土産にぜひどうぞ。名古屋名物をもっと知りたい人は、名古屋の手土産おすすめ8選大須食べ歩きグルメ5選も参考にしてみてください。

※価格・営業時間・商品内容は2026年7月時点の各店公式サイト情報に基づきます。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
出典:餅文総本店公式(mochibun.co.jp)/青柳総本家公式(aoyagiuirou.co.jp)/大須ういろ公式(osuuiro.co.jp)/雀おどり總本店公式(suzumeodori.co.jp)

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NAGOYAJIN 編集部。1987年生まれの生粋の名古屋人。名古屋の旬でホットな情報を届けていきます!