「愛知=クルマの県」はみんな知っています。でも、花もキャベツもうずら卵も、実は愛知が日本一だと言われたら、地元民でも「え、そうなの?」となるはず。この記事では、公的統計や公式発表で裏付けの取れた「実は愛知県が日本一のもの」を11個まとめました。飲み会や職場のスキマ時間に話したくなる、名古屋人・愛知県民のための自慢ネタ集です。

この記事のポイント

  • 製造品出荷額は47年連続日本一(2023年・58兆218億円)、名古屋港の総取扱貨物量も23年連続日本一。モノづくり関連の記録は圧倒的です。
  • 花き産出額は1962年から60年以上連続日本一。菊・洋ラン・観葉植物の出荷量もそれぞれ全国1位で、愛知は「花の王国」です。
  • 冬キャベツ・大葉・ふきの出荷量、豊橋のうずら卵(全国シェア約50%)も日本一。食卓の意外なところに愛知産が潜んでいます。

モノづくり編:知ってた?レベルの王者ぶり

1. 製造品出荷額等|47年連続日本一

まずは横綱から。愛知県の製造品出荷額等は58兆218億円(2023年)で、47年連続の日本一です。全国シェアは約15.5%。国内でつくられるモノの約6.5分の1が愛知発という計算になります。自動車はもちろん、航空宇宙や工作機械まで、産業の分厚さは他県の追随を許しません。

ちなみに人材面でも、技能検定の合格者数は全国最多(2023年度6,673名)。技能五輪全国大会では21年連続で「最優秀技能選手団賞」を獲得しています。作る物量だけでなく、作る人も日本一なのです。

2. 名古屋港の総取扱貨物量|23年連続日本一

モノづくり日本一の出口が名古屋港です。総取扱貨物量は1億5,671万トン(令和6年港湾統計)で、平成14年から23年連続日本一を更新中。輸出の約63%を完成自動車・自動車部品が占めており、「クルマの県の玄関口」の名にふさわしい数字です。

花の王国編:実は1962年からずっと日本一

3. 花き産出額|60年以上連続日本一

意外と知られていないのがこれ。愛知県の花き産出額は昭和37年(1962年)から連続で日本一。令和6年は531億円で、2位の千葉・3位の福岡に2.5倍以上の差をつけています。愛知県が公式に「花の王国あいち」と名乗っているのは伊達ではありません。

4. 菊の出荷量|全国1位(全国の約3割)

花の中でも代表格が菊。愛知は全国の約3割の出荷量を誇る菊の大産地です。東三河地域を中心に、電照と遮光の技術で開花時期をコントロールして通年出荷を実現。渥美半島の夜をハウスの灯りが照らす「電照菊」の光の絨毯は、日本一の産地ならではの風景です。

5. 洋ラン類の出荷量|全国1位(約2割)

コチョウラン、シンビジウム、デンドロビウムなどの洋ラン類(鉢もの)も全国出荷量の約2割を占めて1位。開店祝いに贈られるあの胡蝶蘭、実は愛知産の確率がかなり高いのです。県の公式発表では、ばらやシクラメンの産出額も日本一とされています。

6. 観葉植物の出荷量|全国1位(約5割)

おうちのパキラやモンステラも、2鉢に1鉢は愛知育ちかもしれません。観葉植物(鉢もの)の出荷量は全国の約5割。渥美半島や知多半島など県南部の温暖な気候が、観葉植物の一大産地を支えています。

食べ物編:食卓のあれもこれも愛知産

7. 冬キャベツの収穫量|全国1位(シェア約31%)

キャベツ全体の収穫量は令和6年産で群馬県に次ぐ全国2位ですが、冬キャベツに限れば愛知が断トツの日本一。全国488,900トンのうち愛知が150,800トン(約31%)を占め、2位・千葉の約3倍です。冬に食べるとんかつの千切りキャベツは、かなりの確率で渥美半島育ちです。

8. 大葉(しそ)の出荷量|全国1位(約5割)

刺身のツマでおなじみの大葉は、全国出荷量の約5割が愛知産。東三河地域を中心に施設栽培で一年中生産されています。全国の居酒屋の大葉巻きを、実は愛知が支えているわけです。

9. ふきの出荷量|全国1位

春の煮物に欠かせないふきも愛知が日本一。知多半島を中心に栽培され、独自の栽培技術で10月から翌年5月までの長期出荷を可能にしています。「愛知早生ふき」は伝統野菜としても知られています。

10. うずら卵|豊橋市だけで全国シェア約50%

ラーメンや八宝菜にちょこんと乗るうずら卵。豊橋市だけで全国シェアの約50%を占めます。市内には日本で唯一のうずら専門農協「豊橋養鶉農業協同組合」があり、ご当地グルメ「豊橋カレーうどん」には必ずうずら卵が入ります。うずら卵のビタミンB12は鶏卵の5.2倍というトリビア付きです。

番外編:市町村レベルでも日本一

11. 田原市の花き産出額|市町村別で日本一

渥美半島の田原市は、花き部門の産出額344.5億円で市町村別日本一(令和5年 市町村別農業産出額〈推計〉)。農業産出額の総合でも891.1億円で、宮崎県都城市に次ぐ全国2位です。ひとつの市が花でこれだけ稼ぐ例は他にありません。電照菊もここが本場です。

よくある質問

キャベツ全体では日本一じゃないの?

年によって群馬県と1位・2位が入れ替わります。令和6年産の収穫量は群馬271,700トン・愛知221,500トンで愛知は2位でした。ただし冬キャベツに限れば愛知が毎年圧倒的な1位です。

いちじくや抹茶も日本一って聞いたけど?

いちじくの出荷量は農林水産省の資料で全国2位(全国の約2割)とされています。西尾の抹茶も有名な産地ではありますが、公的統計で「愛知が1位」と確認できる原典が見当たらないため、この記事では日本一リストに入れていません。惜しい「準日本一」たちです。

まとめ:愛知の日本一は「クルマ」だけじゃない

製造品出荷額47年連続、名古屋港23年連続、花き産出額は60年以上——愛知県の日本一は、実は「継続年数」こそが本当のすごさです。クルマの陰に隠れがちですが、花と野菜とうずら卵の王国でもある愛知。今夜の食卓の大葉やキャベツを見る目が、少し変わったのではないでしょうか。

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出典:愛知県「産業構造からみる愛知の魅力」(経済産業省 2024年経済構造実態調査)/花の王国あいち農林水産省「愛知県の農林水産業の概要」農林水産省「令和6年産野菜生産出荷統計」(e-Stat)豊橋市公式「うずら」名古屋港管理組合/農林水産省「令和5年 市町村別農業産出額(推計)」(e-Stat)/田原市公式「たはらの農業」

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