寒くなると恋しくなる名古屋の味噌おでん。八丁味噌をベースにした濃厚な赤味噌ダレで煮込む、または味噌ダレをかけて食べる名古屋独特のスタイルは、関東のあっさりしたおでんとは別物です。この記事では、1949年創業の老舗「島正」をはじめ、名古屋駅直結の「山虎」まで、名古屋市内で現在も営業する味噌おでんの名店5選を、味噌おでんとどて煮の違いの解説つきで紹介します。エリア・営業時間・アクセス・駐車場・予算まで、来店前に知りたい実用情報を一次情報でまとめました。

この記事のポイント

  • 名古屋の味噌おでんは八丁味噌(赤味噌)ダレが主役。関東煮の具に濃い味噌ダレをかける/煮込むのが特徴で、あっさり出汁の関東風とは別物です(店によっては「どて焼き」と同じものを指します)。
  • 「味噌おでん」と「どて煮」は別料理。味噌おでんは大根・玉子・こんにゃくなどの具を味噌で、どて煮は牛スジ・豚モツを味噌でじっくり煮込む鍋料理です。
  • 老舗なら伏見「島正」(1949年創業・土日祝休)、名古屋駅なら直結の「山虎」、駅近なら金山「でーもん」・栄「カモシヤ」「串かつラブリー」。紹介店はいずれも駅近で、公共交通が便利です。

味噌おでんとどて煮の違いとは?名古屋おでんの基礎知識

結論から言うと、名古屋では「味噌おでん」と「どて煮(どて焼き)」の呼び分けが店によって違います。たとえば老舗・島正の公式サイトは「名古屋の名物料理『どて焼き』。別名では『味噌おでん』・『味噌どて』などとも呼ばれています」と説明し、メニューも「どて焼き(味噌おでん)」と併記しています。一般的な使い分けは次のとおりですが、店によって指すものが変わる前提で読んでください。

  • 味噌おでん…大根・玉子・こんにゃく・豆腐・ちくわなどのおでん種を、八丁味噌(赤味噌)ベースの甘辛いタレで煮込む、またはタレをかけて食べるスタイル。関東煮(かんとうだき)の名古屋版といえます。
  • どて煮/どて焼き…牛スジ肉や豚モツを、八丁味噌をたっぷり使ったタレで長時間コトコト煮込んだ、味の濃い酒の肴。串に刺して提供する店も多く、こちらは「煮込み料理」です。

農林水産省「うちの郷土料理」によると、愛知県の「味噌おでん」はもともと、具材が入った土鍋の真ん中に味噌壺を置き、具材を味噌ダレにつけて食べるもの。近年は飲食店などで、豆味噌仕立てのだし汁で具材を煮込む味噌おでんが増えているそうです。愛知県ではコンビニのおでんを買うと味噌ダレがついてくるほど一般的だと紹介されています。

共通するのは、どちらも八丁味噌(豆味噌)の濃厚な赤味噌を使う点。名古屋の居酒屋では味噌おでんとどて煮の両方を出す店も多く、同じ鍋で仕込むこともあります。今回紹介する5店はいずれも味噌おでんを看板にしていますが、どて煮や味噌串カツも一緒に楽しめる店が中心です。どて煮そのものをもっと深掘りしたい方は、名古屋のどて煮・どて焼き名店ガイドもあわせてどうぞ。

名古屋の味噌おでん名店5選【エリア・予算比較】

まずは5店の位置づけを一覧で。ディナー予算は食べログ掲載の店舗情報に基づく目安です。味噌おでんの単品価格は、下の価格比較表を参考にしてください。

店名エリア(最寄駅)ディナー予算目安タイプ
島正栄・伏見(伏見駅 徒歩3分)¥3,000〜¥3,999味噌おでんの老舗
金山おでん でーもん金山(金山駅 徒歩1分)¥3,000〜¥3,999味噌おでん+串揚げ
おでん&ワイン カモシヤ栄・錦(栄駅 徒歩1分)¥3,000〜¥3,999味噌おでん×ワイン
串かつラブリー東桜(栄駅 徒歩3分)¥3,000〜¥3,999味噌おでん+味噌串カツ
山虎名駅(名古屋駅直結)おでん四種盛り1,000円(税込)〜名古屋めし居酒屋・昼11時から

1. 島正(しましょう)|1949年創業、伏見の味噌おでん老舗

名古屋の味噌おでんを語るなら外せない、昭和24年(1949年)創業の老舗。八丁味噌でじっくり煮込んだ味噌おでんが名物です。公式によると席はカウンター18席、2階6席、3階18席(2階・3階は予約可)。常連と観光客が肩を並べる名古屋らしい一軒です。土・日・祝が休みなので、平日の夜に狙って訪れるのがおすすめです。

店名島正
住所愛知県名古屋市中区栄2-1-19
アクセス地下鉄「栄駅」から徒歩約5分(公式)/「伏見駅」から徒歩3分(食べログ表記)
営業時間月〜金 17:00〜22:00
定休日土曜・日曜・祝日
電話052-231-5977
予算目安ディナー ¥3,000〜¥3,999
駐車場なし(周辺のコインパーキング利用)

2. 金山おでん 串揚げ でーもん|金山駅すぐ、出汁と味噌の2種のおでん

金山駅から徒歩1分の大衆酒場。公式によると「魚介の旨みたっぷりのあさり出汁おでん」と「名古屋の濃厚な味わいを堪能できる味噌おでん」の2種類のおでんが名物で、串揚げも一緒に楽しめます。深夜まで営業しており(公式の店舗情報では金・土・祝前日は25時まで。来店前に電話で確認すると確実です)、乗り換えの多い金山で軽く一杯にも、じっくり飲みにも使える一軒。曜日によって営業時間が変わるため、来店前に公式で確認しておくと安心です。

店名金山おでん 串揚げ でーもん
住所愛知県名古屋市熱田区金山町1-2-13
アクセスJR・地下鉄・名鉄「金山駅」から徒歩1分
営業時間月〜木 17:00〜24:00/金・土・祝前 17:00〜25:00/日・祝 17:00〜23:00
電話052-682-0888
予算目安ディナー ¥3,000〜¥3,999(飲み放題付きコースは4,000円〜。内容と価格は月替わり)
駐車場なし(周辺のコインパーキング利用)

3. おでん&ワイン カモシヤ|栄で味噌おでん×ワインのマリアージュ

栄駅から徒歩1分、錦にあるユニークな一軒。名古屋のソウルフード味噌おでんとワインを合わせるというコンセプトで、公式によると「老舗名古屋味噌醸造元『ナカモ』の赤味噌を使用し、しじみと牛のミックス出汁を合わせた特製スープ」が看板です。赤ワインと赤味噌の意外な相性を試したい人に。営業日・営業時間が変わることがある不定休なので、直近の公式のお知らせを確認してから訪れましょう。

店名おでん&ワイン カモシヤ
住所愛知県名古屋市中区錦3-16-8 森万ビル1F
アクセス地下鉄「栄駅」から徒歩1分
営業時間16:00〜23:00
定休日不定休
電話052-963-6730
予算目安ディナー ¥3,000〜¥3,999
駐車場なし(周辺のコインパーキング利用)

4. 串かつラブリー|東桜、味噌おでんと味噌串カツの人気店

栄駅から徒歩3分(食べログ表記)、東桜にある大衆居酒屋。カウンター中心(食べログ表記でカウンター16席)の昔ながらのスタイルで、味噌おでんと味噌串カツの両方が名物です。予約不可なので、開店直後の時間帯を狙うのが賢い選択。がっつり味噌を味わいたい日にぴったりの一軒です。

店名串かつラブリー
住所愛知県名古屋市東区東桜1-9-1
アクセス地下鉄「栄駅」から徒歩3分(食べログ表記)。久屋大通駅からは約230m
営業時間16:30〜23:00(L.O.22:00)
定休日食べログでは月〜日の営業時間(16:30〜23:00)が掲載されています。公式サイト・公式SNSがないため、来店前に電話での確認をおすすめします
電話052-963-9023
予算目安ディナー ¥3,000〜¥3,999
駐車場なし(周辺のコインパーキング利用)

5. 山虎(ヤマトラ)|名古屋駅直結、昼11時から味噌おでん

名古屋駅で味噌おでんを食べたいなら、名古屋駅直結の大名古屋ビルヂング3階にある「山虎」が便利です。名古屋めしと愛知の郷土料理を出す居酒屋で、公式によると味噌おでんは「たっぷりの赤味噌と数種類ブレンド」し、牛すじのダシを継ぎ足しながら仕込んでいます。毎日11時から昼呑みができ、平日(月〜金)のランチには味噌おでん定食(1,200円・税込)もあります。旅行や出張の行き帰りに寄りやすい一軒です。

店名山虎(ヤマトラ)
住所愛知県名古屋市中村区名駅三丁目28番12号 大名古屋ビルヂング3階
アクセス名古屋駅直結(大名古屋ビルヂング3階)
営業時間平日 ランチ11:00〜15:00(L.O.14:30)・夕食17:00〜22:00(L.O.21:30)/土・日・祝 11:00〜22:00(L.O.21:30)
定休日不定休(大名古屋ビルヂングに準ずる)。食材の仕入れ状況により、土・日・祝日はランチ終了後に一旦閉店する場合あり
電話052-583-8088
席数26席(カウンター席・テーブル席)・全席禁煙
予約当面の間、土・日・祝日の予約は不可。平日(月〜金)の11〜15時と17〜19時のみ電話で予約可(2時間制・6名以上は要相談)

味噌おでんは1本いくら?5店の価格を比べる

味噌おでんは1品180円前後から。席料(お通し・チャージ)が別にかかる店が多いので、合わせて確認しておくと予算を読み違えません。

店名味噌おでんの価格席料など
島正どて焼き(味噌おでん)盛り合わせ 一盛1,450円/豆腐180円/こんにゃく180円/大根360円/玉子180円/里芋180円/牛すじ400円。串カツ(味噌・ソース・醤油)180円、どてめし 小550円・大800円席チャージ440円(食べログ表記)。大根はお1人1個まで・4品盛りから注文可。カード利用不可
でーもん味噌大根352円/味噌玉子242円/味噌厚揚げ260円/味噌豚モツ串308円/味噌豚の角煮462円/名古屋味噌の牛スジ土手煮693円(各税込)お通し代418円(22時以降の入店は528円)
カモシヤしじみだしのおでん528円/大根・ニンジン・じゃがいも・ごぼう天・もち巾着 各319円/しらたき・トーフ・こんにゃく・玉子・ちくわ 各209円/テール1,419円/牛すじ煮649円(各税込)テーブルチャージ1人330円(税込・食べログ表記)
山虎おまかせ四種盛り1,000円/六種盛り合わせ1,400円/こんにゃく・ちくわ・はんぺん・厚揚げ 各250円/だいこん・たまご 各300円/串カツ1本200円/牛すじどて煮 小500円・大900円(各税込)平日17時以降と土日祝14時30分以降の食事はワンドリンク制・テーブルチャージ1人350円
串かつラブリー公式サイト・公式SNSがなく、現行価格を一次情報で確認できないため店頭でご確認ください—
島正・でーもん・カモシヤ・山虎は各店公式サイトの掲載価格(2026年10月13日確認)。島正のお品書きには税込・税抜の表示がありません。お通し・チャージは食べログ表記を含みます。価格は変わることがあります。

名古屋の味噌おでんの選び方は?シーン別のおすすめ

5店はそれぞれ性格が違うので、シーンで選ぶのがおすすめです。名古屋駅で新幹線の前後や昼からなら名駅直結の「山虎」。老舗の味を味わいたい・観光の締めになら伏見の「島正」。ただし土日祝は休みなので平日に。乗り換えついでや深夜までなら金山の「でーもん」。デートや女子会でちょっと変化球なら味噌おでん×ワインの「カモシヤ」。がっつり味噌を浴びたい・コスパ重視なら「串かつラブリー」。どの店も駅近なので、地下鉄やJRでのアクセスが基本になります。冬の会食なら名古屋の忘年会 個室おすすめ5選も参考にどうぞ。名古屋めしの居酒屋巡りをするなら、名古屋の居酒屋おすすめガイドも参考になります。

よくある質問(名古屋の味噌おでん)

味噌おでんとどて煮は何が違う?

味噌おでんは大根・玉子・こんにゃくなどのおでん種を八丁味噌ベースのタレで煮込む・かける料理、どて煮は牛スジや豚モツを味噌で長時間煮込んだ煮込み料理です。どちらも八丁味噌(赤味噌)を使う点は共通で、名古屋の居酒屋では両方を出す店も多くあります。

名古屋の味噌おでんは予約したほうがいい?

「串かつラブリー」は掲載媒体で「予約不可」とされているため、行列覚悟で開店直後を狙うのが現実的です。老舗の「島正」は1階のカウンターは予約を受けておらず、2階(6席)・3階(18席)のみ電話予約を受け付けています。

名古屋駅(名駅)周辺で味噌おでんは食べられる?

食べられます。名古屋駅直結の大名古屋ビルヂング3階にある「山虎」なら、毎日11時から味噌おでんが味わえます。ほかの4店も、名古屋駅から地下鉄東山線で伏見(島正)や栄(カモシヤ・ラブリー)へ、金山(でーもん)へはJR中央線で1駅と、アクセスは良好です。

味噌おでんはテイクアウトできる?

店によって対応が異なります。老舗の島正は公式サイトで「現在お取り寄せは中止しています」と案内しています。持ち帰りの可否や容器代は各店で変わるため、テイクアウトを希望する場合は事前に各店へ電話で問い合わせるのが確実です。基本的には店内でアツアツを味わうのが名古屋の味噌おでんの醍醐味です。

まとめ|名古屋の味噌おでんで温まろう

名古屋の味噌おでんは、八丁味噌の濃厚な赤味噌が主役の、この土地ならではの名物です。1949年創業の老舗「島正」から、名古屋駅直結の「山虎」、味噌おでん×ワインの「カモシヤ」まで、店ごとに個性が光ります。どて煮との違いを押さえて、シーンに合わせて選んでみてください。あわせて、名古屋のどて煮・どて焼き名店ガイドや、意外と知らない名古屋の食文化をまとめた名古屋の“当たり前”12選、名古屋名物をもう一品なら名古屋の天むす名店ガイドや名古屋の味噌カツ名店5選、冬の鍋なら名古屋もつ鍋おすすめ4選もチェックしてみてください。

※営業時間・定休日・料金・アクセスは記事作成時点の各店公式サイト・食べログ店舗ページの情報です。変更される場合があるため、来店前に各店の最新情報をご確認ください。
出典:各店公式サイト、食べログ各店舗ページ、農林水産省「うちの郷土料理」味噌おでん(愛知県)(2026年10月13日確認)

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