近年、世界中で愛好者が急増しているラケットスポーツ「パデル(padel)」。テニスとスカッシュを掛け合わせたような独特の競技性と、初心者でも始めやすい手軽さで注目を集めています。2026年9月19日〜10月4日に開催される第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)では、アジア大会初採用の新競技として実施されることもあり、地元・東海でも一気に関心が高まっています。

この記事では、パデルってどんな競技?という基本から、テニス・スカッシュとの違い、ルール、必要な道具、始め方、上達のコツ、健康効果まで、はじめての方にもわかりやすくまとめました。「実際にプレーしてみたい」という方は、名古屋・愛知でパデルを体験できる場所もあわせてご紹介しています。

この記事のポイント

  • パデルは「壁を使えるテニス×スカッシュ」。1969年メキシコ生まれで、四方をガラスと金網に囲まれた20m×10mのコートで基本ダブルスでプレーします。
  • 初心者でも初日からラリーが続くのが最大の魅力。テニス未経験でもOKで、名古屋では体験レッスン60分2,500円から始められます。
  • 2026年アジア競技大会(愛知・名古屋)の正式競技。ルール・道具・始め方をこの記事の図解でまとめて予習できます。

パデルとはどんな競技?

パデルは、ラケットを使ってボールを打ち合う球技で、スペイン・アルゼンチン・メキシコなどスペイン語圏で国民的人気を誇るスポーツです。1969年にメキシコのアカプルコで誕生し、その後スペインで爆発的に普及。現在ではヨーロッパや中南米を中心に、世界の競技人口が2,500万人を超えるとも言われています。

特徴は、四方を強化ガラスと金網の壁で囲まれた専用コートでプレーすること。壁にボールを跳ね返してラリーが続く独特のゲーム展開で、テニスのような爽快感と、スカッシュのような壁を使った戦略性を併せ持っています。基本はダブルス(2対2)で行うため、初対面でも楽しめるソーシャル性の高さも人気の理由です。

パデルの基本ルール

パデルの基本ルール図解|基本はダブルス・壁を使ってプレー・コート20m×10m・サーブ・得点の覚え方
図解でわかるパデルの基本ルール(NAGOYAJIN編集部作成)

コートと壁

パデルのコート・壁・道具の図解|強化ガラスと金網に囲まれた20m×10mコート・ガットなし板状ラケット(最大45.5cm)・内圧低めのボール
パデルのコートと道具(NAGOYAJIN編集部作成)

パデルのコートは縦20m×横10mの長方形で、テニスコートより一回り小さいサイズ。四方は強化ガラスと金網の壁で囲まれており、サイドとバックの壁を使ったプレーが認められています。これがパデル最大の特徴で、壁の跳ね返りを予測する戦略性が、他のラケットスポーツにはない面白さを生み出します。

ボール

パデルのボールは見た目はテニスボールに似ていますが、少し小さく、内圧が低いためバウンドが控えめ。壁を使ったラリーを想定した設計で、テニスボールに比べて飛距離が短く、コントロールしやすくなっています。

ラケット

パデルのラケットはガット(網)がなく、穴の空いた板状(フォーム製)。長さは最大45.5cmまでと規定されており、テニスラケットより短く扱いやすい設計です。重さは340〜380g前後が一般的で、振り抜きやすくコントロール重視に作られています。

サーブ

パデルのサーブのルール図解|ボールを1回バウンドさせ、腰より下からアンダーハンドで相手コートのサービスエリアに入れる
サーブの流れ:1回バウンド→腰より下→アンダーハンド→相手コートのサービスエリアへ(NAGOYAJIN編集部作成)

テニスは上から打ち下ろすサーブが基本ですが、パデルはボールを一度地面でバウンドさせ、腰より下の高さからアンダーハンドで打ちます。強烈なサーブで一気に決めるよりも、コースを読んで戦略的に攻める競技性が特徴です。サーブはダブルスのパートナーと交互に行い、相手コートのサービスエリア内にバウンドさせる必要があります。

得点・カウント

パデルの得点カウント図解|15→30→40で4ポイント先取が1ゲーム・6ゲーム先取で1セット・通常2セット先取で勝利
得点はテニスとほぼ同じカウント方式(NAGOYAJIN編集部作成)

得点はテニスと同じ15・30・40のポイント制で、4ポイント先取で1ゲーム、6ゲーム先取で1セット獲得。通常は2セット先取(または3セットマッチ)で勝敗が決まります。デュース時のルールは大会によって異なる場合があるので、参加前に確認しておくと安心です。

パデル・テニス・スカッシュの違い(比較表)

パデル・テニス・スカッシュの違い比較表|コート・壁の使用・ラケット・ボール・サーブ・試合形式を図解で比較
3競技の違いを一枚で比較(NAGOYAJIN編集部作成)

似ているようで全く違う3つのラケットスポーツを、コート・ラケット・ルール面で比較してみましょう。

項目パデルテニス
コートサイズ縦20m×横10m(テニスの約1/3)縦23.77m×横10.97m(ダブルス)
壁の使用四方の壁を使える壁なし
ラケットガットなし・板状(最大45.5cm)ガット張り・約68.6cm
ボールテニスより内圧低めでバウンド控えめ硬式テニスボール
サーブアンダーハンド(バウンド後に打つ)オーバーハンド(直接打つ)
試合形式基本ダブルス(2対2)シングルス/ダブルス

スカッシュは前面壁にボールを打ちつけるノーバウンド主体の競技で、四方の壁+ボレー+バウンドを許容するパデルとは性格が異なります。「テニスの開放感」と「スカッシュの壁を使う戦略性」のいいとこ取りが、パデルの魅力です。

パデルに必要な道具・服装

ラケット

初心者は、振り抜きの軽いラウンド型(丸型)のラケットがおすすめ。コントロールしやすく、ミスショットに強い設計です。中級者以降は、攻撃力重視の「ダイヤモンド型」、バランス型の「ティアドロップ型」と、プレースタイルに合わせて選びましょう。多くの体験コートではラケット無料レンタルがあるので、はじめは手ぶらでもOKです。

シューズ・服装

シューズはテニスシューズやパデル専用シューズがおすすめ。クレーコート用やオールコート用が、人工芝の上で滑りすぎず安定します。服装はテニスウェアや動きやすい運動着でOK。屋内コートなら年中快適に楽しめます。

ボール

ボールは施設で用意されることがほとんど。マイボールを持参する場合は、パデル公認球を選びましょう。テニスボールでも代用は可能ですが、本来の球速・バウンドにならず競技性が変わってしまいます。

パデルの始め方|初心者向け4ステップ

① 体験レッスン・スクールに参加する

いきなり自分でコートを借りるよりも、まずは体験レッスンに申し込むのが最短ルート。インストラクターがラケットの握り方、立ち位置、サーブの打ち方を一から教えてくれるので、初日からラリーを楽しめます。多くの施設でラケット・ボール・シューズの無料レンタル付きで参加できます。

② コートを予約してプレーする

レッスンで基本が身についたら、友人や家族とコートを予約してみましょう。1時間あたり3,000〜6,000円程度(4人で割れば1人500〜1,500円ほど)が相場。施設によってはマッチング会も開かれており、1人でも参加して仲間を増やせます。

③ パートナーを見つける

パデルはダブルスが基本のため、固定パートナーが見つかると上達が早まります。コミュニティイベントやSNSで仲間を募集している人も多いので、積極的に参加してみましょう。

④ 大会・イベントに挑戦

国内では各地で初心者向けのアマチュア大会が開かれています。緊張感のある試合は技術と判断力を一気に伸ばしてくれるので、慣れてきたら積極的に参加してみましょう。

パデルが上達する4つのコツ

① 正しいフォームを身につける

グリップ・体の向き・スイング軌道など、基本のフォームを最初に固めるのが上達への最短距離です。自己流で固まる前に、レッスンを活用しましょう。

② 壁の跳ね返りを読む

壁に当たった後のボールの動きを予測する力は、パデル独特のスキル。テニス経験者でも最初は戸惑うところですが、慣れれば必ず読めるようになります。多球練習で反復するのが効果的です。

③ 守備=チャンスメイクと考える

テニスでは抜かれたら終わりですが、パデルは壁に跳ね返ったボールを拾えるため、しっかり守れば必ずチャンスが回ってきます。「強打にあえて前に出る」「ロブで時間を稼ぐ」など、独自のディフェンスを覚えるとぐっとレベルアップします。

④ パートナーと声を掛け合う

ダブルス競技ゆえ、パートナーとのコミュニケーションが勝敗を分けます。「お願い/任せた」「ロブ」「スマッシュ」など短い声掛けで意思疎通を図るだけで、プレーの質が大きく変わります。

パデルの健康効果・運動量

パデルは1時間あたり400〜600kcalほど消費する有酸素+無酸素運動で、ジョギングに匹敵する運動量がありながら、楽しみながら続けやすいのが特長。コートが小さいため走り込む距離は短く、膝や腰への負担が比較的少ないのもメリットです。瞬発力・反射神経・判断力をバランスよく鍛えられ、幅広い年代の体力づくり・ダイエットに向いています。

アジア競技大会2026で正式競技に

パデルは、2026年9月19日(土)〜10月4日(日)に開催される第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)で、アジア大会初採用の新競技として実施されます。全43競技のひとつで、サーフィン・テックボールなど話題の新顔と並ぶ注目競技です。地元東海で世界レベルのプレーが見られる絶好の機会となります。

パデル競技の日程は2026年9月29日(火)〜10月3日(土)実施予定です(JOC公式サイトより)。会場は2026年6月時点で公式には調整中(報道では名古屋市東スポーツセンターを軸に調整)。確定情報は大会公式で随時発表されます。

よくある質問(FAQ)

パデルはテニス経験者と未経験者、どちらが有利?

基本のラケットさばきはテニス経験者に分があります。ただしパデル特有の壁の使い方・アンダーハンドサーブ・コンパクトなスイングは、未経験者の方がクセなく覚えられる場面も多く、初日から楽しめるのがパデルの魅力です。

運動が苦手でも始められる?

コートが小さく走る距離が短いため、運動が久しぶりの方や中高年の方でも始めやすい競技です。ボールの速度もテニスより遅いので、初心者でもラリーが続きやすく、初日から手応えを感じられます。

ひとりでも体験できる?

はい。多くの施設で1人参加OKの体験レッスンや、4人を組んでくれる「マッチング会」が開かれているので、ひとりでも気軽に参加できます。

料金はどれくらいかかる?

体験レッスンは1回2,000〜4,000円ほど、コートレンタルは1時間3,000〜6,000円ほどが目安。4人でプレーすれば1人あたり1,000円前後で楽しめる手軽さも魅力です。

テニスコートでパデルはできる?

壁が必須のため、テニスコートではプレーできません。専用のパデルコートが必要です。日本国内でも施設が増えてきており、東海・名古屋エリアにも体験できるコートがあります。

まとめ|パデルは“いま始めるのが面白い”ラケットスポーツ

パデルは、初心者でも初日から楽しめる手軽さと、壁を使った独自の戦略性を両立した、いま世界で最も注目されているラケットスポーツです。アジア大会2026の地元開催を機に、東海エリアでも体験できる施設が増えています。ラケットスポーツ好きの方はもちろん、運動不足を解消したい方、家族や友人と新しい趣味を探している方にもおすすめ。まずは体験レッスンから、新しいスポーツの楽しさを味わってみてください。

あわせて読みたい

※掲載内容は2026年6月時点の公開情報をもとにまとめています。料金・ルール・大会日程は変更される場合があるため、最新情報は各施設・大会公式サイトでご確認ください。

名古屋でパデルを体験できる場所を探している方は名古屋のパデル施設まとめ|「パデル名古屋」など愛知で体験できる場所もご参照ください。

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NAGOYAJIN 編集部。1987年生まれの生粋の名古屋人。名古屋の旬でホットな情報を届けていきます!