「愛知でご利益にあずかるなら、どこへ行けばいい?」——名古屋・愛知には、約1900年の歴史をもつ熱田神宮から、縁結びの御神木で知られる街なかの社まで、実力派のパワースポットが揃っています。この記事では、公式サイトで参拝時間・アクセス・料金を1件ずつ確認した愛知・名古屋のパワースポット5選を、名古屋市内・尾張・三河のエリア別にご紹介します。

この記事のポイント

  • まず行くなら熱田神宮。三種の神器のひとつ草薙神剣を祀り、24時間参拝可能・駐車場も無料。名鉄神宮前駅から徒歩3分で、名古屋観光と組み合わせやすい。
  • 縁結び目当てなら城山八幡宮(千種区)と大縣神社の姫之宮(犬山市)。前者は名古屋市内最大のアベマキ「連理木」、後者は願いを浮かべる「むすひ池」が名物。
  • 豊川稲荷は神社ではなく曹洞宗の寺院。鳥居はあるが正式名は妙嚴寺で、お寺として参拝するのが正しい。約1000体の狐像が並ぶ霊狐塚は必見。

愛知のパワースポットはどう選ぶ?地元目線の3つの軸

結論から言うと、選ぶ軸は「格式」「ご神徳(何を願うか)」「アクセス」の3つです。愛知は旧尾張国・三河国それぞれに一宮・二宮といった格式ある社が残り、街なかにも城跡に鎮座する社があります。半日で回るなら名古屋市内の2社、車や電車で足を延ばすなら尾張北部(犬山・一宮)か三河(豊川)へ、と組み立てるのが失敗しないルートです。

もうひとつ大事なのが「神社」と「お寺」を取り違えないこと。今回紹介する豊川稲荷は、鳥居が立ち「稲荷」と呼ばれていますが、公式サイトが明記するとおり曹洞宗の寺院です。参拝作法も呼び名も異なるので、出かける前に確認しておくと安心です。

1. 熱田神宮|草薙神剣を祀る、名古屋随一の古社【熱田区】

愛知のパワースポットで外せないのが、熱田区の熱田神宮です。公式サイトによると創祀は三種の神器のひとつ草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)の鎮座に始まり、「今からおよそ1,900年前」。以来「伊勢の神宮につぐ格別に尊いお社」として崇敬を集めてきました。

約6万坪の境内には樹齢1,000年を越える大楠が緑陰を宿し、真夏でも参道はひんやり。弘法大師お手植えと伝わる大楠、花が咲いても実のならない「ならずの梅」など、見どころが点在します。宝物館には皇室や全国の崇敬者から寄せられた6,000余点の奉納品が収蔵展示され、剣の宝庫 草薙館では奉納された名刀約450口を順次公開。実際の長さ重量で製作した真柄太刀の重さを体感できるコーナーもあり、刀剣ファンにも人気です。

参拝は24時間可能で、駐車場も無料です。ただし公式が「土日祝日は、境内駐車場は大変混雑し、長時間にわたり満車状態が続きます」と注意を出しているため、休日は公共交通機関が無難です。駐車場は基本的に午後5時に閉門する点にも注意を。

名称熱田神宮
住所〒456-8585 名古屋市熱田区神宮一丁目一番一号
参拝時間24時間参拝可(夜間参拝は西門の駐車場を利用)
授与所毎日 午前7時頃〜日没頃/ご祈祷・神楽受付 8:30〜16:00
宝物館9:00〜16:30(入館は16:00まで)/休館:最終木曜とその前日、12月25日〜31日
拝観料宝物館 大人500円・小中生200円/草薙館 大人500円・小中生200円/共通券 大人800円・小中生300円
電話052-671-4151(熱田神宮宮庁)
アクセスJR熱田駅より徒歩8分、地下鉄名城線 熱田神宮伝馬町駅・熱田神宮西駅より徒歩7分、名鉄神宮前駅より徒歩3分(徒歩分数はいずれも熱田神宮公式。駅名は現行名で、公式サイトは旧駅名「伝馬町」「神宮西」のまま掲載)
駐車場無料(東門約300台/西門約40台/南門約60台)。基本的に午後5時閉門。※年末から1月18日(日)までは参拝者駐車場が全面閉鎖されます

※草薙館は宝物館とは別に臨時休館日が設けられることがあります(公式サイトで告知)。参拝前に確認しておくと安心です。

※地下鉄の最寄り駅は2023年1月4日始発から伝馬町駅→熱田神宮伝馬町駅、神宮西駅→熱田神宮西駅に改称されています(名古屋市交通局)。古い案内表示や地図では旧駅名のままのことがあるのでご注意を。

見どころやお守り、所要時間をもっと詳しく知りたい方は、熱田神宮 完全ガイドもあわせてどうぞ。

2. 豊川稲荷(妙嚴寺)|約1000体の狐像が並ぶ霊狐塚【豊川市】

三河を代表するスポットが、豊川市の豊川稲荷。まず押さえておきたいのは、ここが神社ではないという点です。公式サイトは「豊川稲荷は正式名を『妙嚴寺』と称し、山号を圓福山とする曹洞宗の寺院です」と明記しています。

では、なぜ「稲荷」なのか。公式の説明によれば、祀られているのは狐ではなく鎮守の豐川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)。「豐川吒枳尼眞天が稲穂を荷い、白い狐に跨っておられることから、いつしか『豊川稲荷』が通称として広まり、現在に至っております」とのこと。御本尊は千手観世音菩薩で、開創は嘉吉元年(1441年)です。

参拝者が必ず足を運ぶのが霊狐塚。公式は「祈願成就の御礼として御信者の奉納された大小、多くのお狐さんがお祀りされており、その数はおよそ一千体にものぼります」と説明します。本殿から奥の院参道にかけてはためく千本幟、今川義元が天文5年(1536年)に寄進した現存最古の建物である山門も見応えあり。なお仏殿や庭園などを巡る「諸堂拝観」は大人500円・小人(中学生以下)300円で、拝観受付は午前9時〜午後2時。瑞祥殿の玄関で拝観券を購入します。拝観できる日は公式サイトが月別の「拝観日カレンダー」で指定する運用のため、事前確認をおすすめします。

なお公式は「令和8年 七十二年ぶりの御開帳」を告知しており、2026年10月31日(土)の眞殿開扉式から11月23日(月)の眞殿閉扉式まで行われます。関連行事は10月24日(土)の御縁柱建立式から始まります。この期間は御祈祷の受付時間が変則になる日があるなど通常と扱いが異なるため、秋に訪れる場合は公式の行事日程を必ず確認してください。上記の時間・料金は通常時のものです。

名称豊川稲荷(圓福山 豊川閣 妙嚴寺/曹洞宗)
住所〒442-8538 愛知県豊川市豊川町1番地
開門時間総門 午前5時〜午後6時(その間は自由に境内に出入りして参拝可)
諸堂の開扉御本殿・奥の院・万堂 午前7時半〜午後3時半
受付お札・お守り 8:00〜15:50/御祈祷受付 8:00〜14:30/御朱印所 8:00〜16:00(記帳は15:30まで)
拝観料境内参拝は無料(総門の開門時間中は自由に出入り可)/諸堂拝観 大人500円・小人(中学生以下)300円、拝観受付 午前9時〜午後2時
電話0533-85-2030
アクセスJR飯田線「豊川駅」下車、徒歩5分/名鉄豊川線「豊川稲荷駅」下車、徒歩5分/東名高速道路「豊川IC」より10分
駐車場大駐車場 普通車600円、観光バス・マイクロバス1,100円(御祈祷を受けた場合は大駐車場無料)

3. 真清田神社|「一宮市」の名の由来になった尾張国一宮【一宮市】

一宮市の中心部に鎮座するのが、尾張国一宮の真清田神社(ますみだじんじゃ)。公式サイトは御祭神を「尾張開拓の祖である『天火明命』」とし、「尾張国の一之宮として2600有余年の歴史を持ち、永きにわたり人々の篤い信仰を集めている由緒正しい神社」と紹介しています。由緒のページでは「当社の鎮座は、社伝によれば神武天皇33年」と伝えられています。

興味深いのが市名との関係です。公式によれば「一宮市」の名称は当社が尾張国一宮であることに由来し、「一宮」を冠する自治体のうち市制がしかれているのは一宮市のみとされています(公式は「1市6町」と記載。市町村合併前の数字とみられます)。地名そのものが神社から生まれた、珍しい土地なのです。

建築好きなら、平成18年に国の登録有形文化財となった本殿・渡殿は必見。鎌倉時代に順徳天皇が奉納された舞楽面が重要文化財として今も伝わります。摂社の服織神社(はとりじんじゃ)は萬幡豊秋津師比賣命を祀り、一宮七夕まつりでは御衣奉献祭が斎行されます。また公式は「当社は古来、災難を祓うには桃の枝・実をもってお祓いされたことが、伝承されており、青桃丘と言われる当社は、縁起に因み災難除を願う参拝者が後を絶ちません。」と説明しており、災難除を願って訪れる人が多いのも特徴です。

名称尾張國一之宮 真清田神社
住所〒491-0043 愛知県一宮市真清田1丁目2番1号
参拝時間午前9時〜午後5時(公式FAQ「毎日開いています」)
定休日なし(無休)
祈祷受付午前9時〜午後4時(受付期間は通年。事前予約不要/団体祈祷を除く)
初穂料御朱印帳 1,500円(御朱印の初穂料は公式サイトに記載なし)
電話0586-73-5196
アクセスJR尾張一宮駅、名鉄一宮駅下車 徒歩8分
駐車場専用駐車場あり(神社西より入場)。料金の記載は公式サイトになし

4. 大縣神社|縁結びの「むすひ池」がある尾張二宮【犬山市】

犬山市の本宮山のふもとに鎮座する大縣神社(おおあがたじんじゃ)は、尾張国二宮。公式サイトは「尾張 開拓の祖神大縣大神を祀る当社は、古来より朝廷を始め衆庶の崇敬篤く、尾張の二宮様として親しまれ、事業繁栄・開運厄除の守護神として仰がれております」と説明しています。

縁結びで知られるのは摂社の姫之宮。公式によれば御祭神の神裔・玉比売命を祀り、「古来より女性の守護神として称えられ、安産・子授け・婦人病 特に縁結びの神様として篤い信仰があります」。公式は姫之宮の項で「本殿裏手には、良縁成就のむすひ池があります」と案内しています。授与所で祈願用紙を受け、願いを書いて用紙を元のように閉じ、願意の上に「おむすび形の紙」をのせて閉じたら、用紙の中央に賽銭をのせて水面に浮かべます——早く沈めば願の成就が早く、遅く沈むと縁が遠いと云われています。境内には「みに鳥居」「開運鳥居」と呼ばれる小さな鳥居や、ハート形の自然石「えんむすびの石」も。

社殿も見どころで、現在の御社殿は尾張藩2代藩主・徳川光友が寛文元年(1661年)に再興したもの。御本殿は「三棟造」「大縣造」と称される他に類をみない様式で、昭和56年6月5日に国の重要文化財の指定を受けています。春先には紅白340本のしだれ梅を集めた梅林があり、公式は「2月15日より3月にかけ梅まつりを開催いたします」と案内しています(公式サイトの掲出は2026年開催分。次回の日程は公式で最新情報をご確認ください)。

名称大縣神社(おおあがたじんじゃ)/尾張二宮
住所〒484-0834 愛知県犬山市字宮山3番地
参拝時間6:00〜20:00
祈祷受付午前8時30分〜午後4時30分(毎日随時受付/受付場所は御本殿手前の祈祷受付所)
初穂料ご祈祷 5,000円以上(個人)/10,000円以上(法人・団体)。御朱印の初穂料は公式サイトに記載なし
電話0568-67-1017
アクセス名鉄小牧線「楽田駅」下車、改札を出て正面の「いたつ内科クリニック」の左横の県道を直進し徒歩20分(タクシーで5分)
駐車場あり(鳥居に向かって左奥)。初詣期間中は臨時駐車場を含め500台

5. 城山八幡宮|末森城址に建つ、連理木の縁結び【千種区】

名古屋市内で縁結びといえば、千種区の城山八幡宮。地下鉄覚王山駅・本山駅のどちらからも徒歩6分と、街なかからのアクセスが抜群です。公式サイトは「厄除開運・交通安全・必勝守護・家内安全・縁結びの御神徳著しく」と記し、「『厄除開運・交通安全の大社』『縁結び祈願の社』としての参拝が多く」と説明しています。

象徴的な存在が御神木の連理木(れんりぼく)。公式によれば自生のアベマキが古くなったもので、幹周り4m・樹高15m、名古屋市内最大のアベマキです。地上約3mで二幹に分かれ、6mほどで再び合一して連理となる姿から「縁結び、良縁祈願、夫婦円満の御神木として信仰され、この木のもとで出会った男女が結婚する等のできごとが多くあります」とのこと。ただし公式は「6月中旬〜10月中旬、連理木は害虫防除のため養生を致します」と告知しています(公式サイトに年度の明記はありません)。公式の詳細ページによれば、この期間はカシノナガキクイムシの被害から御神木を守るため樹木の中程よりネットを巻いており、御神木に触れることができず、神占もできません。夏から秋にかけて参拝する場合はご注意ください。

もうひとつの顔が城跡としての一面です。公式の由緒によれば末森城は「天文16年(1547)織田信長公の父、織田備後守信秀公が東山丘陵の南端に位置するこの地に本城として築城し古渡城から移った」もの。境内はこの末森城址のほとんどを占め、その広さ約1万坪です。公式は「名古屋市内ではもっともよく戦国期の状態が残る城址として知られ、現在も殆ど原形に近い姿を伝えている」と説明し、現在の神門前の南側広場が本丸址、昭和塾堂付近が二の丸曲輪址にあたります。昭和3年建築の歴史的建築物「昭和塾堂」も保存され、御城御朱印・武将印の授与もあるため歴史好きにも人気です。

名称城山八幡宮
住所〒464-0045 愛知県名古屋市千種区城山町二丁目88番地
開門・閉門5:30(開門)〜19:00(閉門)
授与所・御朱印9:15〜16:30(御祈祷受付は9:15〜16:00)
定休日なし(無休)
初穂料御朱印 500円〜(「縁結連理木」の御朱印は600円)/御守御朱印帳 2,000円
電話052-751-0788
アクセス地下鉄東山線「覚王山駅」2番出口から東へ300m(徒歩6分)/東山線・名城線「本山駅」1番出口から西へ300m(徒歩6分)
駐車場境内駐車場あり(公式の御祈祷案内ページに「駐車場無料」の記載)。※カーナビは目的地を「城山八幡宮養心殿城山道場」に設定

よくある質問

1日で何ヶ所まわれる?

名古屋市内なら熱田神宮+城山八幡宮の2ヶ所が現実的です。どちらも地下鉄でアクセスでき、熱田神宮は宝物館・草薙館まで見ると滞在時間が長くなります。犬山の大縣神社や豊川の豊川稲荷はエリアが離れるため、別日か車での移動がおすすめです。

御朱印はいくら?

公式サイトに金額を掲出しているのは、この5ヶ所では豊川稲荷(500円〜、特別御朱印1,000円)城山八幡宮(500円〜、縁結連理木は600円)です。熱田神宮・真清田神社・大縣神社は公式サイトに御朱印の初穂料の記載がないため、現地でご確認ください。

豊川稲荷は神社?お寺?

お寺です。公式サイトが「山号を圓福山とする曹洞宗の寺院」と明記しています。鳥居が立っているため神社と誤解されがちですが、御本尊は千手観世音菩薩、鎮守が豐川吒枳尼眞天という構成。「御祭神」ではなく「御本尊・鎮守」と呼ぶのが正しい表現です。

駐車場が無料なのはどこ?

熱田神宮は公式のよくあるご質問で「無料でご利用いただけます」と明記。城山八幡宮は公式の御祈祷案内ページに「駐車場無料」の記載があります。豊川稲荷の大駐車場は普通車600円(諸堂拝観とは別)。真清田神社・大縣神社は駐車場ありですが、料金の記載は公式サイトにありません。

まとめ|愛知・名古屋のパワースポットは「格式」と「願い事」で選ぶ

愛知・名古屋のパワースポットは、草薙神剣を祀る熱田神宮という別格の存在を軸に、尾張国一宮の真清田神社、二宮の大縣神社、三河の豊川稲荷、街なかの城山八幡宮と、性格の異なる5ヶ所が揃っています。まず1ヶ所選ぶなら熱田神宮、縁結びなら城山八幡宮か大縣神社の姫之宮と覚えておくと迷いません。

参拝時間や受付時間は祭典・行事によって変わることがあります。とくに祈祷や御朱印を目的にする場合は、出かける前に各公式サイトで最新情報を確認してからお出かけください。

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出典:熱田神宮 公式サイト豊川稲荷(妙嚴寺)公式サイト真清田神社 公式サイト大縣神社 公式サイト城山八幡宮 公式サイト名古屋市交通局 駅名称変更のお知らせ(いずれも2026年7月26日時点)

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