【2025年最新】名古屋市16区 治安の良い住宅街ランキング|中区が最下位の意外な理由

「名古屋で家を買うなら、どの区が安心?」「子どもを育てる街として、本当に治安がいいエリアはどこ?」――今回はその答えを、感覚ではなく愛知県警察が公表する刑法犯認知件数データで見てみました。
結果からお伝えすると、名古屋市16区のうちもっとも治安が良いのは天白区。逆に認知件数が突出しているのは、繁華街を抱える中区と、新幹線・名駅を抱える中村区でした。ただし「治安が悪い区=危険な区」とは限らない、というのが今回いちばん伝えたいことです。
🛡️ 名古屋市16区 治安ランキング(人口10万人あたり認知件数)
愛知県警が公表する区別の刑法犯認知件数を、各区の人口で割って「人口10万人あたり何件」に揃えたのがこのランキングです。母数を揃えないと、人口の多い区が一方的に不利になるので、必ず「人口比」で比べます。
| 順位(治安良い順) | 区 | 人口10万人あたり認知件数 | キャラクター |
|---|---|---|---|
| 1位 | 天白区 | 約460件 | ファミリー住宅地・大学密集 |
| 2位 | 緑区 | 約470件 | 名古屋市最大の郊外住宅地 |
| 3位 | 名東区 | 約490件 | 区画整理済の上品な住宅街 |
| 4位 | 守山区 | 約510件 | 子育て世代に人気急上昇 |
| 5位 | 港区 | 約530件 | 工業地帯+住宅地ミックス |
| 6位 | 南区 | 約560件 | 下町情緒の住宅地 |
| 7位 | 北区 | 約580件 | 地下鉄沿線の住宅街 |
| 8位 | 瑞穂区 | 約600件 | 文教地区・閑静 |
| 9位 | 千種区 | 約650件 | 覚王山〜今池の二面性 |
| 10位 | 昭和区 | 約670件 | 名古屋大学周辺の文教エリア |
| 11位 | 東区 | 約720件 | 古い屋敷町+オフィス街 |
| 12位 | 西区 | 約780件 | 下町商店街+住宅地 |
| 13位 | 熱田区 | 約810件 | 熱田神宮・住宅密集 |
| 14位 | 中川区 | 約840件 | 名古屋市最人口・住宅地 |
| 15位 | 中村区 | 約1,400件 | 名駅・繁華街・歓楽街 |
| 16位 | 中区 | 約2,800件 | 栄・大須・錦の中心地 |
※認知件数は愛知県警「警察署別・市区町別 刑法犯認知件数」の公表値、人口は名古屋市住民基本台帳ベースの直近年度概数で算出。年度により変動あり。
🏆 1位「天白区」と2位「緑区」――”住宅街として完成された区”が強い
もっとも治安の指標が良いのは天白区。続いて緑区、名東区、守山区と、いずれも「名古屋市の周縁部にある計画された住宅地」が並びます。これらの区に共通するのは、繁華街・歓楽街がほぼ存在しないこと、そして地下鉄沿線かつ大規模な戸建て・分譲マンションが整備されていることです。
たとえば名東区は、地下鉄東山線で栄まで一本という抜群の立地ながら、夜になれば人通りはぐっと少なくなるベッドタウン。緑区は徳重・有松エリアの大規模住宅開発で人口が長く増え続けており、ファミリー層が多く流入する街です。「住むためだけに最適化された街」が、結果として治安スコアの上位に並ぶ構図です。
🌃 中区が断トツ最下位なのは”危険”だからではない
注目してほしいのが、最下位の中区。人口10万人あたり約2,800件という数字は、1位の天白区と比べて6倍以上の差です。
ただ、この数字を「中区=危ない街」と読むのは早計です。理由はシンプルで、分母の人口が小さく、分子の昼間人口・来街者が圧倒的に多いから。栄・大須・錦の繁華街には、休日になると夜通し数十万人単位で人が出入りします。彼らが起こした犯罪も、被害も、すべて「中区の認知件数」としてカウントされる仕組みです。
つまり中区の数字は、「住んでいる人の体感治安」ではなく、「街として吸収している人流の大きさ」を表しているのが実態。中村区が15位なのも、同じ理屈で説明できます。名駅と西口の歓楽街が分母を超えるイベント・出張人口を抱えているためです。
📍 体感治安が変わる「区の中の境界線」
もうひとつ重要なのは、同じ区内でもエリアによって治安は大きく違うという点です。具体例を3つだけ挙げます。
- 千種区:覚王山・池下エリアは超高級住宅地で体感治安は抜群、一方で今池駅周辺は飲み屋街でトラブルが集中する
- 昭和区:八事・滝川町は文教地区で静か、桜山・御器所周辺は商業エリアで賑やか
- 東区:白壁・主税町は古い屋敷町で穏やか、新栄寄りはオフィス+飲食街
区単位の数字は便利ですが、家を選ぶときは「区+最寄駅+徒歩圏」までブレイクダウンして考えるのがベターです。
👮 名古屋全体の治安は「全国平均より良い」
余談ですが、名古屋市全体の刑法犯認知件数(人口10万人あたり)は、三大都市の中では低水準です。東京都区部・大阪市と比べると、名古屋市の数字はおおむね2〜3割少ない水準。「名古屋走り」のイメージから治安への不安を語られがちですが、データで見るかぎり、名古屋は大都市としては比較的安全な街と言えます。
🔍 まとめ:治安ランキングを”住む街選び”に使うコツ
- 区単位の数字は人口10万人比でみる(絶対数だけだと人口の多い区が必ず不利)
- 繁華街を持つ区は分母(昼間人口)の影響を強く受けると理解する
- 同じ区でも駅・町丁レベルで体感は大きく変わるので最終確認は現地で
- 住宅地としての「静けさ」を重視するなら天白・緑・名東・守山がデータ的に強い
「賑やかな街に住みたい」のか、「閑静な住宅街に住みたい」のか、人によって正解は変わります。データはあくまで地図のひとつ。最終的には実際にその街を歩いて、夜の雰囲気・住人の年齢層・道路の照明・公園の様子まで見て決めるのがいちばん納得感があります。
📚 出典
愛知県警察「警察署別・市区町別 刑法犯認知件数」、名古屋市「住民基本台帳人口」
※公表されている直近年次データを参照。記事内の数値は概数で、年度により増減あり。最新値は愛知県警察公式サイトを要確認。










