M&Aについて調べていると「資本提携」という言葉を目にするようになります。M&Aには様々な用語がありますが、資本提携がM&Aにどう関係してくるのかを見ていきましょう。
資本提携とは
資本提携は平たく言えば「資本を出し合って会社同士が協力すること」です。
広い意味ではM&Aの一部と認識されることもあります。
お互いの株式を一定数保有し合う状態を作ることが一般的だからです。
資本提携の特徴
なんといっても「資本」という経済的な面がポイントです。
資本を会社同士が直接やりとりするわけですから、初期段階でも相当な信頼関係が必要です。
よっておのずと業務提携よりも関係性が密になりやすいのは強みと言えます。「業務提携→資本提携→M&A の順に関係が密になっていく」と考えるとわかりやすいかもしれません。
M&Aの代名詞ともいえる「シナジー効果」もより大きくなるでしょう。
※シナジー効果:企業間同士の活動による相乗効果(wikipediaより引用)
また株式を取得し合う形式の資本提携であれば、株価の上昇も期待できます。
その反面、提携している他社に経営状況をはじめとする機密情報が洩れる危険性があります。
これは提携している会社にどれだけ信頼がおけるのか、そももそもどこまで情報を出すのかを事前に定めておくことである程度予防できます。
関係性が強固なだけに提携を解除することも相対的に難しいので提携相手はより慎重に選ぶ必要性があるでしょう。ちなみに業務提携であれば、ノウハウや技術面の流出が同様の理由でリスクになります。
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