酵素風呂と聞いてどんなお風呂を想像しますか?普通のお湯に入浴剤のように酵素を入れる、自宅でできる簡易的な酵素風呂もありますが、実は本格的な酵素風呂にはお湯は使いません。 ここでは、パウダーを使用した本格的な酵素風呂について仕組みから効果、注意点まで詳しくご紹介していきますね!!
そもそも、酵素風呂とは?
砂風呂のように見えますが、砂のような重さはないので圧迫感は感じません。
床材のパウダーには主に米ぬかや檜のオガクズが用いられます。
電気やガスなどの熱源は一切使わず微生物発酵の熱だけで身体を温めます。
自然発酵熱だけで温度は50℃~70℃にもなりますが、
通気性があるため体感温度は40℃前後になります。
薬草や野草酵素をブレンドしたふわふわのパウダーに、
体全体を入れる最新の乾式温泉療法が酵素風呂です。
単に体を温めるだけではなく、酵素風呂の中に存在する、
たくさんの酵素を皮膚の表面や呼吸から取り込めるというのも特徴になります。
酵素風呂のパウダーに含まれる「米ぬか」と「おがくず」の違い
米ぬかを使った酵素風呂では、米ぬかを栄養源として有用微生物が大量に繁殖します。
この微生物が酵素を大量に発生させるため、
酵素の量はおがくずパウダーに比べるとかなり多くなります。
また、この微生物は人間にとって有害なバクテリアが繁殖するのを抑制し、
剥がれ落ちた垢・角質・体毛なども分解しますので、不潔になりにくいというメリットがあります。
通常の酵素風呂は米ぬかとおがくずのどちらか1つ、
もしくは2種類を混ぜて使っています。
一方、おがくずを使った酵素風呂のメリットはにおいです。
米ぬかは独特のくさみがありますが、おがくずの酵素風呂では、
木のさわやかな香りによるリラックス効果が高い酵素風呂になります。
一方で、おがくず自体には発酵のための酵母菌などが少なく、
酵素の量が米ぬかより少ないため、植物由来の酵素の添加が必要になったり、
有害菌の繁殖や剥がれ落ちた垢によりパウダーが不潔になりやすいという欠点もあります。
そうしたことから、これら2つのいい部分を組み合わせたパウダーを使っているお店もあります。
酵素風呂と温泉の違い
温泉は温水が体に密着しますが、
酵素風呂では空気を含んでいるおがくずなどのパウダーに入るため皮膚呼吸を妨げることがありません。
体に負担をかけず効果的に熱を体内に取り入れられます。
温泉療法には主に温かさや水圧による「物理的作用」、
入っている有効成分による「化学的作用」、
生体リズムを整える「総合的生体調節作用」があります。
酵素風呂でも温泉と同じくこの3つ全ての効果が得られます。
水分含有量が低いので皮膚がふやけてしまうこともありませんし、
顔は表に出ているため湯気がかかることもなく、室温なので息苦しさも全くありません。
発酵熱によって適温でゆっくりと温めるため、温泉よりも入浴後の温熱効果が長く持続するといわれます。
また、温泉には入っていない酵素による「化学的作用」が、
さまざまな改質改善効果をもたらしてくれるのも酵素風呂のメリットです。
酵素風呂の効果
酵素風呂には温泉と同じような効果の他、ダイエット効果!
デトックス効果など、さまざまな魅力的な効果がありますので詳しくみていきましょう!
美肌効果
酵素が古い角質を分解して落として皮膚のターンオーバーを促進してくれるため、
やわらかくなめらかなお肌になります。
かかとなどの角質がゴワつく部分もつるつるになり、乾燥肌も改善します。
また、肌表面の血行が良くなり、新陳代謝が活発になって全身の肌がつるつるすべすべになります。
皮膚本来の働きがよみがえり、正常な細胞が強化や保護されて免疫物質の生産も行われるといわれます。
リラクゼーション効果
特に檜パウダーを使用している場合は林浴効果があり、
酵素風呂に入るだけでリラクゼーション効果があるといわれます。
また、酵素が発酵する時にマイナスイオンやフィトンチッドなどが発生するため、
まるで森林浴に来たかのように、気分が落ち着きリラックスするといわれます。
リラックスすることで体内の免疫機構がうまく働き、免疫力がアップし、自然治癒力も増大するといわれます。
リラクゼーション効果を最大限得るために、
完全個室、お風呂女性専用サロンやカップルで入れる酵素風呂など、
店によっていろいろなバリエーションがありますよ!
体質改善効果
病気の原因の一つに冷えがありますが、
酵素風呂でじんわりと体の芯まで温まることで冷えを解消し、低下していた免疫力が回復するといわれます。
冷え性、クーラー病、アトピー、不眠、自律神経の乱れなどの症状がある人の体質改善効果も期待できます!
デトックス効果
加齢臭対など体臭対策のためにも有効だと言われています!!
発汗作用により体内の老廃物が体外に排出されデトックス効果が発揮されます。
酵素風呂は体温が高くなるため血流が良くなるほか、
細胞や体内の酵素が活性化するため新陳代謝も活発になり、毒素をためにくい体になります!
ダイエット効果
酵素風呂はとても発汗性が高く、
個人差もありますが15~20分で2時間程度のランニングに相当する量の汗をかくといわれます。
もちろん汗が出るだけでなくエネルギーも消費するため、ダイエット効果が期待できます。
酵素によっては発熱時に遠赤外線を発することで身体を芯から温めるといわれます。
部分的な負担がなく、頭からつま先まで全身バランスよく温まって基礎代謝も高く、
太りにくい体質になるほか、血行が良くなって疲労回復が期待でき、
自然治癒力も高まるといわれます。
また、血行が良くなることで腸の動きも良くなり、
便秘改善にも効果があるため、すっきりした見た目のお腹になることができます!
酵素風呂で好転反応が起こる理由
好転反応とは、東洋医学による治療の過程で一時的に起こる体調悪化のことです。
デトックス反応によるもので、血液中に老廃物や毒素が流れ出るため起きると考えられ、
吹き出物、発疹、目やに、尿の色の変化、運動直後のような疲労感などが挙げられます。
特にアトピーやリウマチなど免疫系疾患のある方や過去に長期間薬を服用された方、
ステロイドホルモンを使用した方などに多くみられますが、
多くは2~3日で治まります。
明らかな体調不良や長期間回復が見られない場合は医療機関を受診してください。
酵素風呂の入り方
酵素風呂の入り方は施設により若干異なりますが、一般的な入り方をご紹介します!
1.施設への予約
多くの施設は予約が必要なので、事前に電話やネットで予約を取ります。
2.受付後に着替え
浴衣を付けたり、タオルを巻く施設とそうでない施設がありますので指示に従ってください。
酵素風呂はとても汗をかきますので水分補給もします!
3.酵素風呂に入る
浴場に行くと、多くの施設ではスタッフが酵素入りのパウダーをかけてくれます。
自分でパウダーをかける場合は座って足から山になるくらいまでかけ、
下半身が埋まったら、ゆっくり横になった状態でおなかから胸へとかけていき、
最後に両手を中に潜らせます。
4.シャワーでパウダーと汗を流します。
5.お着替えなどをして終了です。
岩盤浴VS酵素風呂
さて、それでは岩盤浴と比べて酵素風呂はどんなメリットがあるのか?
温めた鉱石の上に寝転がることで鉱物から出る赤外線によって体を温めていく岩盤浴。
鉱物の種類ごとにさまざまな効能があることでも知られています。
体への負担がなく、
横になっているだけで圧倒的な発汗量によるデトックスや美肌などの効果を得られるのが一番のメリットでしょう。
岩盤浴と違い、息苦しさもなく格段の発汗効果があります。
入浴後も血管拡張効果が持続するため、二次発汗の作用もあり、
特に米ぬかの酵素風呂は1時間近く汗が止まらないケースもあるといわれます。
酵素風呂のデメリットは?
酵素風呂のメリットについて色々と書いてきましたが、
酵素風呂のデメリットについても解説していきます!
パウダーが合わない場合がある
米ぬかはにおいが少し残るため気になる方は檜パウダーの方がいいかもしれません。
檜パウダーは施設によっては敏感肌にはチクチクすることもありますので、
自分に合ったパウダーの酵素風呂を探しましょう。
設置施設数が少なくて費用が高い
酵素風呂の施設はまだ少なく、地域によっては通うために時間や交通費もかかることでしょう。
また、施設設備が特殊で酵素の準備に手間もかかるために利用料金がやや割高なことも挙げられます。
酵素風呂がおすすめな人♡
美容効果があるため、しみやくすみ、肌荒れが気になる人におすすめです♪
また、ダイエット効果もあるため太りやすい人にもおすすめです♪
温泉同様の効果もあるため、冷え性、体調を崩しやすい、疲れやすい、
便秘、血行不良、肩こりや腰痛、ムチウチ、関節痛、生理不順などを改善したい人にも適しています♪
酵素風呂の注意点!!
ものすごく汗をかくので、入浴前に水分をしっかりとる必要があります。
食後すぐや空腹時、飲酒直後、化膿などの傷があったり、
インフルエンザといった感染症にかかったりしている場合は入浴できません。
また、熱くなったら我慢せずに手足を出して冷ます必要があります。
熱さを我慢するとストレスがかかって逆効果になります。
その他、衛生面のしっかりしたパウダーの交換をきちんとしている施設を選ぶ必要もあります。
まとめ
ここまで酵素風呂について読んでもらいましたが、いかがでしたか?
ふわふわのパウダーに包まれ、リラックスしながらの酵素風呂ダイエット♪
しかも美肌やデトックス、疲労回復、免疫力向上作用などうれしい効果がいっぱいです!
酵素風呂の施設!
ぜひ試してみてくださいね♡