経済ニュースで頻繁に取り上げられる「M＆A」ですが、実際のところ企業はどういったモチベーションからM＆Aを進めて行くのでしょうか。
今回はM＆Aを行うことで、買い手が得られるメリットについてわかりやすく解説します。
時間と労力を買うことができる
会社経営の中でも特に過酷で大変なのが「信用・ブランドの構築」と「商品・サービスの開発」です。
どんな会社も日夜この２つのテーマに悩まされています。そんなとき、これから進めようと思っていた新規事業を既に回している他社があったらどうでしょうか。
信用・ブランドは既についており、商品やサービスも既にできています。そこを買い取ることで大幅に時間と労力を削減できるわけです。
事業進出したいと思い立ったときに経費として発生してしまう「必要な時間と労力を買うことができる」
これはＭ＆Ａの大きなメリットと言えます。
様々なリスク分散効果
合併・吸収した会社が新規事業を持っていた場合、単純に事業の種類が増えます。
これにより一つの事業がつぶれても残りでなんとかやっていける目途が立てやすくなります。これがリスク分散の考え方です。
ちなみに投資の世界で最初に習うのも「分散」投資です。
全資金をひとつの金融商品に充ててしまうと、その価値が暴落したときに目も当てられなくなってしまいます。
「複数の商品を細かく買った方が暴落リスクを抑えることができる」という考え方は、M＆Aにおけるリスク分散効果と同じ発想と言えます。
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